ここ倉敷が誇る大原美術館には、「受胎告知」(エル・グレコ)や「睡蓮」(クロード・モネ)といった世界的名画が収蔵されていますが、その多くは美術館の創立者・大原 孫三郎の多大な援助を受けていた画家・児島 虎次郎によって買い付けられたものであることは有名です。虎次郎は、現在の東京芸大を2年ほどで卒業した秀才で、「なさけの庭」という作品が宮内庁お買い上げとなったことで更に注目される画家となり、その快挙を喜んだ孫三郎が勉強のため渡欧させたことが、結果的に名画収集につながりました。
大原美術館の別館の一つに児島虎次郎記念館があるのですが、そこは年内に閉館して別の場所にリニューアルオープンされる予定になっています。たまたま夕方のテレビでその話題を見た夫が、虎次郎の絵を見たい、以前から見たいと思っていたと言い出し(ずーっと倉敷市民なのに児島虎次郎記念館があるのを知らなかったらしい…)、子どもらを小学校と幼稚園に送り出してから、夫婦で美観地区へ出掛けました
久しぶりに、ゆったりと絵画を眺めました。本館に比べると、客も少ないのです。
当初、本館に行く予定はなかったのですが、夫が一番見たかった「和服を着たベルギーの少女」は本館入口正面に展示されていたため、本館にも入りました。何年ぶりだろう?
本館に入ったならば、やっぱりじっくり見なければ。そう、あの「受胎告知」!
何度見ても、素晴らしい
この一点のためだけでも、大原美術館を訪れる価値があります。日本にあるのが奇跡とさえ言われる、エル・グレコの「受胎告知」。虎次郎と孫三郎の英断あってこそです。
